・・・病弱な子どもの食習慣
あなたのお子さんは、帰ってくるとすぐに冷蔵庫に向かって「ただいま!」と挨拶して、ジュースを飲んだり、アイスを食べたりしていませんか?風呂上りや寝る前にもゴックンゴックン飲んでいませんか?昔から子供には「お腹を冷やすな」とよく言います。なぜ冷やすといけないのでしょう?氷に触るとヒヤッと手を引っ込め、体が縮こまるように、お腹を冷やすと胃腸もキュッと縮んで動かなくなります。そうすると食欲不振・消化不良・軟便などの胃腸症状が現れます。漢方では、胃腸は筋肉の状態や働きとも密接な関係があるとしています。ですから、このような状態が長引くと食べても太れない痩せや、筋肉にしまりのない水太り体形になります。更に充分な栄養を吸収して全身に届けることができなくなるとカゼを引きやすい・喘息・花粉症・アトピー・乾燥肌・敏感肌・病気がなかなか治らないなどのひ弱な体質を作ります。
子供は大人より体温が高いのはなぜでしょう?それは大人のように活動するためだけでなく、それプラス成長するためのエネルギーを熱として持っているからです。この大事な熱エネルギーを補っているのが胃腸です。子供に冷たいもののあたえすぎは、成長するためのエネルギーを奪うということです。病院でも子供に解熱剤をあまり使わないのはそのためです。
体質の改善は、麦茶やスイカは常温か子供が食べる15分くらい前には冷蔵庫から出しておく、消化の悪い油もの・甘いもの・濃い味のものを避ける、寝る時には腹巻をさせるなどの養生から始まります。それでもダメなら漢方をお試し下さい。
パンダの言い忘れ
普段からお腹を冷やす飲食の習慣は、アトピーや喘息のお子さんに特に多く見られます。漢方の体質改善は、1.食事・2.生活の養生・3.お薬の3つがセットです。漢方薬に頼る前に、まずはお子さんの食習慣を見直してみて下さい。