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漢方について

vol11 不眠で困っていませんか?

2007.02.01

・・・不眠の悩み

 眠りが浅い・寝つきが悪い・夢が多い・寝ても疲れが取れない…などと感じ、安眠まくら・環境音楽・ポプリ・寝酒…など色々試されていませんか?漢方では心が精神活動の中心であるとしています。精神は頭で考えることではなく、「こころ」で想うことです。嬉しい時に胸がワクワク、恋をすると胸がキュン!緊張・不安・興奮・歓喜などで精神が安定していない時は、動悸がしたり、なかなか眠れなくなったりします。

 健全な精神は健全な心に宿ります。心配事や過労で心の気(エネルギー)や血液などが消耗すると、心に宿る精神が養われず、不安感・眠りが浅い・動悸などの症状が現れます。漢方薬では、疲れた心を栄養し精神を安定させる“安神薬”(あんしんやく)と呼ばれる薬がよく使われます。酸棗仁(さんそうにん)はその代表で、ナツメの種です。習慣性が無く安全なので、漢方の睡眠薬によく使われます。中でもエネルギーと血液不足タイプに使う帰脾錠(きひじょう)、潤い不足タイプに使う天王補心丹(てんのうほしんたん)は特に有名です。 また食事の不摂生や過度の飲酒は、体内に痰熱を生じます。熱は心を興奮させ、痰は精神の働きを束縛して寝つきを悪くします。生活習慣を改善し、「星火温胆湯」(せいかうんたんとう)など使うと良いでしょう。

 そして翌朝になっても疲れが残っている方、夜更かしをしていませんか?血液は夜の10時~午前2時に肝臓で最も効率的に浄化・再生されます。もしこの時間に起きていると疲れが残りやすくなります。ですから、遅くとも午後11時には熟睡できるように心掛けましょう。

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