夏に起こりやすい皮膚トラブルは、あせもや皮膚の炎症、ジュクジュク湿疹、感染症など。こうした症状は。主に夏の暑さや汗、紫外線などによって起こります。
かゆみや痛みを伴う皮膚のトラブルは、症状が続くと心身のストレスになります。漢方では「肌は内臓の鏡」と言われ、皮膚のトラブルも体内の不調の現れとされます。夏だからと諦めず、体質を整えてつらい症状を改善しましょう。
1.皮膚の炎症~過剰な熱のタイプ
夏の暑さや紫外線が皮膚にダメージを与えます。身体に過剰な熱がこもり、日焼けによる皮膚の炎症(赤みや熱感)、にきび、赤みのある痛かゆい湿疹など起こりやすくなります。日々の食事で体内の熱を冷ます食材をとりましょう。
〇おすすめの食材:なす、緑豆、スイカ、苦瓜、トマト、レタス、豆腐、緑茶など
〇漢方薬:イスクラ清営顆粒、イスクラ凉解楽Tなど
2.あせもやジュクジュク湿疹~湿の停滞タイプ
高温多湿の夏の時期は、過剰な湿気が身体に侵入しやすくなります。また、飲みすぎ食べすぎで胃腸が疲れてくると、水分の代謝が低下して体内に湿(余分な水分や汚れ)が溜まり、この湿が皮膚にも影響するとジュクジュクした湿疹やあせもなどが起こりやすくなります。身体に溜まった湿を取り除く食材をとりましょう。水分補給は大切ですが、飲み過ぎないように。冷たいものの摂りすぎは胃腸の負担になるので、常温や温かい飲食を心がけるようにしましょう。
〇湿を取り除く食材:冬瓜、はとむぎ、スイカ、きゅうり、もやし、なす、とうもろこし、あずき、緑茶など
〇漢方薬:イスクラ瀉火利湿顆粒、イスクラ勝湿顆粒など
3.肌荒れ・感染症~肌のバリア機能の低下タイプ
暑さでたくさん汗をかくと体内の水分とエネルギーを消耗します。また、食欲不振から身体に必要な栄養をとれないと皮膚に十分な潤いとエネルギーが行き渡らず肌のバリア機能が落ちて、肌荒れ・乾燥肌・感染症(とびひなど)を起こしやすくなります。日々の食事でしっかり栄養をとり、不足しがちな潤いとエネルギーを養いましょう。
〇潤いとエネルギーを養う食材:れんこん、白きくらげ、大根、ほうれん草、鶏の手羽先、りんご、梨、バナナ、枸杞の実など
〇漢方薬:イスクラ麦味参顆粒、イスクラ婦宝当帰膠、サージ果実オイルなど