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漢方について

vol2 あ~目が疲れる!

2006.05.01

・・・目の症状は、肝から治療

 赤ちゃんを産んだばかりのお母さんは、産後の養生のためTVや本を見たりして「目」を使わないよう注意されます。なぜなら目を使うと血液を消耗するので、産後に目を使う事は母体の回復を遅らせるからです。同じことを漢方でも言い、「目と肝」は密接な関係があるとしています。肝臓は血を蓄え、浄化し、目をはじめ全身に行き渡らせてその量を調節しています。ところが産後は血液が不足傾向になるので目の使いすぎには注意しなければなりません。

 産後だけではなく、パソコンやTVゲーム・長距離の運転などで目を長時間(特に夜間)酷使すると、絶えず肝から目へ血液を送り続けるので血液不足となり、目の疲れや目の乾き(ドライアイ)、視力減退、かすみ、しょぼしょぼ感など、目だけでなく全身の失調を引き起こしてしまいます。これは「もう血液を使わないで!」と肝臓がお願いしているサインです。

 目に疲れやトラブルを感じたら、目とともに肝臓の負担も軽くしてあげましょう。放っておくと、めまいや動悸、不眠、手足の痺れ、便秘、生理不順などの病気が全身に広がることもあります。長時間や夜間の目の酷使を避け、こまめに休憩をとる。お酒や油っぽい食物を控えて、夜は零時前には就寝する。ニンジンやひじき、あさり、小松菜、ナツメ、レバー、牡蠣などの目によい食べ物を摂る。それでも改善しない方は、血液を補う婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)や肝に栄養を与える杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)などの漢方薬を症状と体質に応じて服用するとよいでしょう。

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