~甘いものがやめられないあなたへ、もしかしてテケジョかも?
テケジョって何?! それは、鉄が不足している貧血女性、つまり鉄欠乏女子のことです。
仕事や家事の疲れでイライラしたり、なんとなくやる気がでないなぁと思ったり、
気分が落ち込んだりしている時に、チョコレートやケーキなど甘いものを食べてホッとひと息。これが習慣になっている方。もしかしてテケジョの体質になっているかもしれません。
Q1.えっ、なんで甘いものと貧血が関係するの?と思われるかもしれませんが、…
こういうことです。
鉄分は血液を作る上で大事な物です。
不足すると貧血を生じ、体がエネルギー不足になり、疲労感・冷え・気分の落ち込み・肌のトラブル・髪の毛が抜けやすい・めまい、立ちくらみなどの症状が起こります。
そうなると体は「体の栄養が足りない!」と焦って、
手っ取り早くエネルギーを蓄えようと甘いもの(糖)を欲するようになるので、貧血の方には甘いものを多く食べる傾向が見られます。
Q2.でも健康診断では貧血は無かったけど…
確かに私も上のような症状もあるし、甘いものもよく食べる。
でも健康診断で貧血と言われ事はないのに…なぜ?と言う方が多くおられます。
血液検査はヘモグロビンの量を基準にしているので、隠れ貧血を見落とすことがあります。体内に酸素を供給するヘモグロビンを作るには「鉄」が必要なので、鉄が不足するとヘモグロビンも当然不足することになります。
そこでもう一つ、知っておきたいのが「フェリチン」の存在です。
あまり聞いたことがないと思いますが、フェリチンとは、肝臓に貯蔵されている「鉄」です。ヘモグロビンが不足する状態が続くと貧血を引き起こしてしまいます。そこで、そうした状況にならないように、ヘモグロビンが不足すると「鉄分が足りない!助けなきゃ!」とフェリチンが代役として使われています。そのため、一時的に鉄分が不足してもフェリチンのおかげで体に大きな影響が出ないようになっています。いわば、お財布のお金(ヘモグロビン)が足りない時に、銀行口座のお金(フェリチン)で補う関係です。
ですから、そのような症状がある方は、血液検査でヘモグロビンの量が正常で貧血でなくても、フェリチンが減っている「隠れ貧血」かもしれません。
フェリチンは一般的な血液検査では測定されませんが、自費で受けることができるようですので測定されたい方は専門家に相談してみて下さい。
漢方でも、健康診断で貧血でなくても、上のチェックの症状が多くある方は、血液が不足した体質の「血虚」(けっきょ)として考えます。
栄養補助食品では、鉄分とともに亜鉛も補えるワタナベオイスターがおススメです。
もちろんふだんの食養生は欠かせない大事なポイントです。
胃腸の働きを良くするブロッコリー・キャベツ・季節の葉物の野菜に熱をとおしてたっぷり食べるとともに、レバー・牡蠣・ほうれん草・小松菜など鉄分を多く含む食材を積極的にとるようにおススメします。