暦も立冬に入り日々寒くなってきました。「ゴホン!」と咳をする人やマスクをしている人もよく見かけます。カゼひきさんが増える冬には、家族の1人が外からカゼをもらってくると、家族が順番にカゼのキャッチボウルをしてしまうことがあります。小さなお子さんや受験生・妊婦さん・お年寄りをカゼから守るには、本人だけでなく、家族みんなが外からのカゼを「もちこまない」ことが大切です。
カゼは早期発見・早期治療
学校や職場・人ごみの中へ出かけて、ノドがイガイガしたり、ボーっとして熱くなったりとあやしい症状が現れ「カゼをもらったかな?でも薬を飲むほどじゃないし…」と思ったことは誰でもあるはず。来てます!危ない!ここで対処するかしないかが、カゼを「もらう」か「もらわない」かの分岐点です。うがい・手洗いは大切な予防線で、何も症状が無い時は有効です。しかし、あやしい症状が現れ、予防線をカゼに突破されそうな時まではカバー出来ません。放っておくと、体調がイマイチの人や抵抗力が弱い子どもやお年寄りは、本格的にカゼをひいてしまいます。健康な人でも強力なカゼに襲われればカゼをひきます。
そこで登場するのが「板藍根」(ばんらんこん)という生薬です。免疫力強化・抗菌・抗ウィルス・解熱・解毒といったはたらきに優れ、予防とともに予防線を突破されかかった時の早期治療にも抜群の効果を発揮します。中国の家庭や学校では、カゼが流行る時期に、板藍根を煎じたお茶を飲む・うがいや手洗いをするのが常識で、カゼの流行で学級閉鎖になることはないといいます。
日本でも、そのエキスを抽出して手軽に利用できる「板藍茶」(ばんらんちゃ)と、レモングラスのハーブの香りが爽やかな「板藍のど飴」があります。我が家でも家族みんなで使っています。お出かけの前後に板藍茶で一口うがいをして、残りはゴックン、子どもの水筒にも板藍茶です。のど飴もノドが変だなと思った時にすぐ使えるよう、いつもポケットに入れています。カゼのシーズンはこれからです。学校・職場・病院・忘新年会・クリスマスやお歳暮の買い物でカゼをもらわないように、「うがい・手洗い」そして「板藍茶!」です。
「それでもカゼひいたらどうするの?」という方、漢方薬局なら次の対策もあります。 カゼの治療はひき始めが肝心。漢方薬でも速く良く効きます。初期症状に合わせて、天津感冒片、葛根湯、勝湿顆粒などを適切に使い分けます。 カゼにかかりやすい人は、ふだんから衛益顆粒で粘膜を強化して抵抗力をUPすると良いでしょう。
以上が予防・初期治療・本治療と3段構えのカゼ対策。カゼは万病のもと。板藍茶でカゼが入り込めない家庭にしましょう。当店では、来店のお客さまに、板藍茶と板藍のど飴のサンプルサービスを行っています。カゼとともにインフルエンザの対策にも心強い味方の板藍茶、ぜひこの機会にお試し下さい。
メモ帳
お薬の読み方
・天津感冒片・・・てんしんかんぼうへん
・葛根湯・・・かっこんとう
・勝湿顆粒・・・しょうしつかりゅう
・衛益顆粒・・・えいえきかりゅう