こんにちは、
8月に入りいよいよ暑い夏本番、
皆さんも熱中症には十分気をつけてお過ごしください。
さて、新潟中医薬研究会では、毎月中医学の勉強会を行っています。
去る7月16日(日)新潟市万代市民会館にて、
愛知県春日井市の「よいち漢方薬局」小林洋一先生をお招きして、
「脾胃の養生法について」のテーマで、腸内環境や脾胃の漢方薬について ご講演を頂きました。
「脾胃」(ひい)とは、消化器系を指し、分かりやすく言うと「胃腸」のことです。
消化の仕組みにはじまり、腸内フローラの解説、腸内環境の改善や胃腸を強化する漢方薬について、食養生の重要性、摂り過ぎてはいけない食材、酸味・苦みの大切さ、最新医薬品の副作用についてなど、漢方だけでなく最新の西洋医学まで、役立つ情報をたくさん教えて頂きました。小林先生 ありがとうございました!
「自分の胃腸の調子は悪くない」と思っている人は多いと思いますが、
例えばお通じの調子はいかがですか? 便秘がち、あるいは軟便気味などあれば胃腸の調子は良いとは言えません。
胃腸の働きを悪化させる要因には、飲食の不摂生・ストレス・冷えや湿気の環境などがあります。胃腸の働きを損なうと、胃腸自体の調子だけでなく、アトピーや花粉症などのアレルギー疾患・貧血・慢性疲労・不妊症・骨密度低下、さまざまな病気を引き起こしたり、悪化させてしまいます。
現代人は、胃腸に負担をかける肉・油もの・牛乳・卵・魚などの高タンパク・甘い物・加工食品などを過食しているので、その改善・コントロールをする食養生が必要です。
その食養生は日本人に合った和食、旬の野菜を中心にして、穀類4:野菜4:動物性食品2の割合で腹八分目で食べることが原則です。胃腸に負担をかけない食養生をすると、胃腸の働きが良くなります。胃腸の働きが良くなれば、栄養はしっかり吸収し、老廃物はきちんと排泄するので、からだが元気になります。そうなれば、病気になっても薬は良く効きますし、病気もひどくならず早く治るようになります。
先ずは毎日の食事を見直してみてください。