こんにちは、
去る12月8日(土)に、燕市地域コミュニティー仲町「お茶の間」にて漢方セミナーを行いました。
会場の施設は特別老人ホームも兼ねているので、入居されている方・職員さん、その他一般の方に聞いて頂きました。ありがとうございました。
テーマは「漢方ことはじめ」ということで、季節柄、風邪について~葛根湯はどんなカゼにも効くの?! それ本当?ではじまりました。
(*本当ではありません。正解は、どんなカゼにも効くわけではありません。葛根湯は、おぉ~っ寒い!カゼをひきそうだ!という時に飲むと良く効きます。)
身近な漢方薬のことから始まり、食べ物と漢方の関係や、また、普段食べている食べ物が体にどんな影響を及ぼすのか、体をあたためるのか、冷やすのかなど。
また、自分の舌を見て、体がどんな状態にあるのか、体の内臓と外側に見えている部分の関係、例えば肝は目・爪・髪などのお話をしました。
皆さん大変興味深く聞いて頂いて、質問なども多く頂きました。
セミナーの後は、職員の方と認知症の漢方について、あるいはご自身の体のケアについて、(ついつい飲み過ぎて…とか、更年期で…とか、冷えるんです…とか)日常どんなことを気をつけたらいいのかという話になり、皆さんご自身のことなので笑い話もあり、大変盛り上がりました。
漢方については、良いイメージから あまり良くないイメージを持っていたり、実は知っているようでも勘違いで認識されていることなど沢山あったのではないかと思います。テレビの情報やネットでは、様々な情報どんどん送られて来ますが、実際あなたの体に合っているのかどうかが、一番重要です。まずはご自身の体のことをよく知ってから…というのが最も大切なことです。今回のセミナーでこのことが少しでも伝わっていたら幸いです。
今年最後は、漢方セミナーのお話でした。
年末・年始、身も心もせわしなくなります。人に会って飲んだり食べたりする機会も多くなりますが、ご自身の体と気持ちに合わせて頑張り過ぎず、お過ごし下さい。
今年も一年間ありがとうございました。
それでは皆様、よいお年をお迎え下さいませ。
(*)…カゼのひきはじめには葛根湯と言われますが、同じカゼのひきはじめでも症状によって使う漢方薬は違います。
- ぞくぞくと悪寒がする・肩や筋肉がこわばるなどは「寒さによるカゼ」です。葛根湯はからだを温めて寒さを発散する処方ですので、このタイプに適しています
- 熱っぽい・のどが痛い・口が渇くなどは、「熱によるカゼ」の症状です。このタイプには、冷やしながら熱を発散する天津感冒片が適しています。
- 胃腸の調子が悪く、ムカムカする・体がだるい・下痢などは、「胃腸型のカゼ」です。このタイプには、体の余分な水分を取り除く勝湿顆粒が適しています。